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「残念ながら、その文章では伝わりません」は、言いたかったことがサクッと伝わる、書きたいときにも、教えたいときにも役立つ1冊

山口拓朗さんの「残念ながら、その文章では伝わりません」(大和書房/だいわ文庫)を読んで、まず1番に思ったことは、「あのときに、この本があれば…!」

私はもう長いこと文章を書く仕事をしているので、ヒトサマの文章に手を入れることや、アルバイトのスタッフや後輩に文章の書き方を教えた経験もそれなりにあります。

で、そんなときに
あきらかに係り受けが間違っている(主語と述語のつながりがおかしい)
などの間違いであれば、指摘もしやすいし、納得もされやすいですし

一文がやたらめったら長い
句読点が少なすぎて読んでいて疲れる
というようなときには、実際に読点(、)を打ってみる、分けて書いてみるなど実例を見せることで伝わるのですが、

何となく座りが悪い、言い回しがくどい…と言った文章を
「こうした方がいいよ」と伝えるのに、それはそれは苦労していたわけです。

誰が見ても悪文、というのでなけれは、見本を見せても
「でも私はこっちのほうがしっくりくる」
…となってしまう場合もあって、どう伝えればわかってもらえるのか、頭の痛いところなんです。

過去のそんなシーンを思い返したとき、この「残念ながら、その文章では伝わりません」が1冊手元にあれば、あんなに苦労することなく伝えられたのになぁ…と、悔しくなってしまいます。

例が豊富でわかりやすい、《理論》が《感覚的に見てわかる》気持ちの良さ…も魅力のひとつではありますが

この本のすごいところ、というか、進め方がうまいなぁ、と思う点は

  1. まず、誰が見てもわかりやすい間違いや改善点について書いてある
    → 文章が苦手な人でも、見てすぐわかり「なるほど!」と納得できるので、投げ出さず読める
  2. 実際に「書かなければいけない場面」で役に立つ、説明をわかりやすくする文章術について書いている
    → 一章でわかったことに加えて、ビジネス文書やブログ投稿などで使う「説明」のための文章
    「伝わるように書く方法」がわかる
  3. 文章の書き方がわかってきたところで、テンプレートで文章表現にバリエーションを持たせ、その後さらに「うまい文章」「気の利いた文章」にするためのコツを展開

といった感じで、「あ、なるほど」→「こうすればいいのか」→「これならできそう」→「これもやってみよう」というプラスのスパイラルに読者をうまくノセてくれるところだと思います。

ひとつひとつの項目が4ページと短いので、辞書的にも使えますし
ときどきパラパラと見返して、自分の文章をチェックするときの指針にすることも
執筆で煮詰まったときに、エイッと適当なページを開いて、文章の切り口を変えるためのツールとしても使えそうです。


残念ながら、その文章では伝わりません (だいわ文庫)

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